道 場 訓


(小学生用)
 


冨 名 腰 義 珍 翁 空 手 道 二 十 箇 条
(松 濤 二 十 訓)
            一、空手は礼に始まり礼に終る事を忘るな。

            二、空手に先手なし。

            三、空手は義の補(たす)け。

            四、先づ自己を知れ而して他を知れ。

            五、技術より心術。

            六、心は放(はな)たん事を要す。

            七、禍(わざわい)は懈怠(かいたい)に生ず。

            八、道場のみの空手と思うな。

            九、空手の修行は一生である。

            十、凡ゆるものを空手化せよ其処に妙味あり。

           十一、空手は湯の如く絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る。

           十二、勝つ考えは持つな、負けぬ考えは必要。

           十三、敵に因って転化せよ。

           十四、戦は虚実の操縦如何にあり。

           十五、人の手足を劔と思え。

           十六、男子門を出づれば百万の敵あり。

           十七、構えは初心者に、あとは自然体。

           十八、形は正しく、実戦は別物。

           十九、力の強弱、体の伸縮、技の緩急を忘るな。

           二十、常に思念工夫せよ。


船 越 義 珍
(ふなこし ぎちん)
富 名 腰(冨 名 腰) 義 珍
1868.12.23 〜 1957.04.26
沖縄県出身
初めて唐手を本土に紹介
昭和10年 般若心経の「空」から唐手を空手とし
唐手術は空手道という呼称に改められた
松濤館流の開祖
(社)日本空手協会 初代 首席師範
(敬称略)

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