昇 段 ・ 昇 級 試 験 審 査 課 題
<勝 弘 会 専 用 審 査 課 題>

<形>

説明文中の用語
上手(かみて)・・演武者が正面を見て左手
下手(しもて)・・演武者が正面を見て右手
(客席(道場正面)から見て右が上手 左が下手)
演武者が次はどこを向くのか どちらへ動くのかを
古くから芸能界で使用している舞台用語を引用して記載しました
(演武場も舞台(ステージ)も登場人物の心構えは同じです)

★ 演 武 開 始 ま で ★
○ 平安形
結び立で礼 → 「用意」で自然体 → 「(演目)平安○段」 → 「始め」

○ 平安形以外
結び立で礼 → 自然体 →「(演目)○○○」 → 「用意」 → 「始め」

お気づきの方々へのお願い
現在の指導にて「決め動作」「連絡動作」の変更になっている箇所
誤字・誤文等をご教授の程宜しくお願い申し上げます

★ 慈  恩 ★
( ジオン JION )
受験段級 2級・1級・初段以上
決 め 動 作
連 絡 動 作
結び立・《 礼 》
自然体→《 慈恩 》→《 用意 》の掛け声で
 
左足を引き寄せ閉塞立
 
右拳を左拳で包みを重ね下あご前
 
《 始め 》 右足を一歩引く(右中段内受・左下段受に)
前屈立・交叉受
左足を移動させながら45度上手側に向
前屈立・掻分受
同位置から
前蹴
同位置で
前屈立・右中段順突
同位置で
前屈立・左中段逆突
同位置で
前屈立・右中段順突
右足を移動させながら90度下手側へ向く
前屈立・掻分受
同位置から
前蹴
同位置で
前屈立・左中段順突
同位置で
前屈立・右中段逆突
同位置で
前屈立・左中段順突
右手牽制の手を頭上正面に向
前屈立・左上段揚受
同位置で
前屈立・右中段逆突
左手牽制の手を頭上右足前へ
前屈立・右上段揚受
同位置で
前屈立・左中段逆突
右手牽制の手を頭上左足前へ
前屈立・左上段揚受
正面に向のまま右足前へ
前屈立・右中段順突
《気合》 右足を軸に180度回転
 
左足顔を下手向け後正面に向(下手防御)
後屈立・卍受
同位置で
騎馬立・右中段鈎突
後正面に向のまま右足顔を上手向け(上手防御)
後屈立・卍受
同位置で
騎馬立・左中段鈎突
後正面に
前屈立・下段払
左足を軸に下手向(後正面攻撃)
騎馬立・右底掌打
右足を軸に上手向(後正面攻撃)
騎馬立・左底掌打
左足を軸に下手向(後正面攻撃)
騎馬立・右底掌打
右足を軸に90度回転顔左足を上手
後屈立・卍受
右足を引き寄(左拳左側面上段右拳添)
閉足立・左上段諸手受
体は正面下手に
後屈立・卍受
左足を引き寄(左拳左側面上段左拳添)
閉足立・右上段諸手受
正面向両拳を体の前で交叉掻分下し
閉足立・両腕構
拳は両腰右ひざを腰まで上げ前へ出ながら
交叉立・下段十字受
左足を一歩下げ
前屈立・両腕下段掻分
左足を一歩出しながら
前屈立・双腕内受
右足を一歩出しながら
前屈立・上段十字受
同位置で
前屈立・左揚受・右裏拳
同位置で
前屈立・右上段流受
同位置で
前屈立・右上段裏突
右足軸左回転270度下手へ
前屈立・左中段内受
右足を一歩出しながら
前屈立・右中段順突
左足軸右回転180度上手へ
前屈立・右中段内受
左足を一歩出しながら
前屈立・左中段順突
右足軸左回転90度後正面
前屈立・下段払
右ひざを高く上げ右拳は頭上より打ち下ろし(体下手向)
騎馬立・右落受同時踏込
左ひざを高く上げ左拳は頭上より打ち下ろし(体上手向)
騎馬立・左落受同時踏込
右ひざを高く上げ左拳は頭上より打ち下ろし(体下手向)
騎馬立・右落受同時踏込
右足軸左回転90度正面足を揃えて(左拳引き手)
上段掴受
左足を上手移動上手を見ながら
騎馬立・左弓突
下手を見て(右拳引き手)
騎馬立・上段掴受
下手へ騎馬立寄り足
騎馬立・右弓突
《気合》 右足を引き寄
 
閉塞立右拳を左拳で包み用意の姿勢に戻る
止め・自然体
結び立・《 礼 》


★ 抜 塞 大 ★
( バッサイ BASSAI−DAI )
受験段級 2級・1級・初段以上
決 め 動 作
連 絡 動 作
結び立・《 礼 》
自然体→《 抜塞大 》→《 用意 》の掛け声で
 
右足を引き寄せ閉塞立(慈恩《 用意 》のように)
 
右拳を左拳で包みを重ね腰下の位置
 
《 始め 》 右足を正面に一歩同時に左足を寄せて
交叉立・右内腕受
左足を引きながら180度回転後正面に
前屈立・左中段内受
同位置で
前屈立・逆半身右中段内受
右足を移動させながら180度回転後正面
前屈立・逆半身左中段外受
同位置で
前屈立・右中段内受
右足を引きながら90度回転下手へ向く
下段掬受
一歩下手へ前進
前屈立・右中段外受
同位置で
前屈立・逆半身左中段内受
左足を引き正面に
自然体・右腰構
正面を見たまま
自然体・左中段縦手刀受
同位置で
自然体・右中段突
体を左(上手)に向け正面に
右中段内受
体正面に向け
自然体・左中段突
体を左(上手)に向け正面に
左中段内受
正面に
後屈立・右中段手刀受
一歩出ながら
後屈立・左中段手刀受
一歩出ながら
後屈立・右中段手刀受
一歩下がりながら
後屈立・左中段手刀受
手のひら開き交叉
左半身・返捕
大きく踏み込み
下段蹴下
《気合》 180度回転
後屈立・左中段手刀受
一歩出ながら
後屈立・右中段手刀受
右足を引き寄せ
閉足立・諸手揚受
右足踏込みながら
前屈立・中段鉄槌挟打
同位置で
前屈立・右中段順突
左足を寄せ正面に向き
前屈立・左流受・右下段貫手
下手に向きを変え
閉足立・卍構
右手足を大きく振り下ろしながら
 
180度上手へ回転正面を見て
騎馬立・右下段払
体は上手向のまま顔を後正面
騎馬立・左中段背手受
同位置で
右三日月蹴
下手向きに右足をおろし
騎馬立・右猿臂打
下手を見たまま
騎馬立・右下段払左添手
同位置で
騎馬立・左下段払右添手
同位置で
騎馬立・右下段払左添手
右足を引きながら後正面へ
前屈立・左腰構
同位置で(右手上の)
前屈立・山突
(左手上山突)右足を引き寄せ後正面に向き
閉足立・右腰構
腰構のまま後正面へ
左払踏込
体の向き上手
前屈立・山突
(右手上山突)左足を引き寄せ後正面に向き
閉足立・左腰構
腰構のまま後正面へ
右払踏込
体の向き下手
前屈立・山突
(左手上山突)左足を大きく引きながら正面に向き
 
右手を右後から左へ大きく振り下ろしながら
右下段掬受
左手を左後より大きく振り下ろしながら
左下段掬受
左足を引き寄せ正面下手の中間に右足一歩前進
後屈立・右中段手刀受
右足円を書くように後ろから左足に寄せ
 
正面上手の中間に左足一歩前進
後屈立・左中段手刀受
《気合》 左足を引き右足を寄
 
閉塞立右拳を左拳で包みを重ね腰下の位置用意の姿勢に戻る
止め・自然体
結び立・《 礼 》


★ 燕  飛 ★
( ワンシュウ ENPI )
受験段 2級・1級・初段以上
決 め 動 作
連 絡 動 作
結び立・《 礼 》
自然体→《 燕飛 》→《 用意 》の掛け声で
 
左足を引き寄せ閉塞立右拳は左胸前
 
左拳は右拳と合わせ左脇の下
 
《 始め 》 左足を上手に一歩出し体は上手向顔は正面
立膝・下段払
右足を若干引き寄せながら正面に向
自然体・左腰構
下手へ右足を出して下手へ
前屈立・右下段払
左足を引き右足と平行正面に
騎馬立・左鍵突
左足を正面に一歩出し
前屈立・左下段払
同位置で
前屈立・左上段揚突
同位置で揚突の手を開いて右に回し手の平を上
 
すぐ左回しで手の平を下
前屈立・髪掴
右足で踏み込みながら
交叉立・流受落突
左足を後正面に出し体を後正面に顔は正面に向け正面側に
後下段払
左足を開きながら後正面に
前屈立・左下段払
同位置で
前屈立・右上段揚突
同位置で
前屈立・髪掴
右足で踏み込みながら後正面に
交叉立・流受落突
右足を正面に出し体を正面に顔は後正面に向け後正面側に
後下段払
左足を開きながら正面に
前屈立・左下段払
左足を引き寄せ大きく上手に踏み込む体は正面
 
左手は開いて手のひらを見ながら
騎馬立・上段背手受
右足を上げたまま左手添手で右拳を突き上げ上手向
片足立・猿臂打
《気合》 右足を元に戻しながら正面に向右手拳は左裏突
 
左手は手の平を上を向け右手に下にて交叉させる
騎馬立・左中段縦手刀受
同位置で正面に
騎馬立・右中段突
同位置で
騎馬立・左中段突
上手に向かい
前屈立・左下段払
同位置で上手に向かって
前屈立・右上段揚突
右足を一歩上手へ出ながら
後屈立・右中段手刀受
左足を一歩上手へ出ながら
後屈立・左中段手刀受
同位置で足移動なし
後屈立・右中段逆突
右足を一歩上手へ出ながら
後屈立・右中段手刀受
180度回転左足を左に移動させ下手へ
前屈立・左下段払
同位置で足移動なし
前屈立・右上段揚突
同位置で足移動なし
前屈立・髪掴
右足で踏み込んで
交叉立・流受落突
左足を上手に移動体は上手顔は下手下手に
後下段払
上手に体勢を戻し
前屈立・左下段払
引き手の右手に平を開きながら左手は引き手
前屈立・右底掌受
右足を引き寄せ正面を向
 
左手を手の平を上に向け開きながら左手の平を右回転させ
 
左胸前から右手上段左手下段に変えながら
前屈立・底掌交叉受
左右の手の上(左)下を入れ替え
前屈立・底掌交叉受
左右の手の上(右)下を入れ替え
前屈立・底掌交叉受
左足を引き寄せ
後屈立・右下段払
体の向き上手左手開手で額上部右手開手で腰前
騎馬立・諸手虎口構
後ろに向きを変え右足左膝から
 
高く跳躍しながら右廻り180度「上方回転飛」空中で
 
《気合》 正面向きに着地
後屈立・右中段手刀受
一歩下がりながら
後屈立・左中段手刀受
左足を引き
 
閉塞立用意の姿勢に戻る
止め・自然体
結び立・《 礼 》


★ 観 空 大 ★
( クーサンク− KANKU−DAI )
受験段 2級・1級・初段以上
決 め 動 作
連 絡 動 作
結び立・《 礼 》
自然体→《 観空大 》→《 用意 》の掛け声で
 
自然体のまま両手両腕を伸ばし体の前で親指を上に
 
逆三角形を作る(右手親指は左親指の上部
 
右手人差し指中指を左手人差し指中指に重ねる)
 
《 始め 》徐々に両手の三角を上に頭上高く手を伸ばし
 
三角(右手親指が下)の中より
自然体・天を望む
両腕を開き両手を伸ばし徐々に下ろし(肩と水平で)
自然体・開心
止めることなく両手を伸ばし体の前まで徐々に下ろし
 
体の前で両手が合わさったとき右手のひらを正面
 
左手平を下手に向ける 両手を右腰に体正面上手に
後屈立・開手左背腕受
体正面上手に
後屈立・開手右背腕受
正面に
自然体・左縦手刀受
同位置で正面に
自然体・右中段突
体上手向正面に
逆半身・中段右内受
正面に
自然体・左中段突
体下手向正面に
逆半身・中段左内受
右足を左膝後正面へ向き
片足立・左腰構
後正面へ
右横蹴上・右裏拳打
蹴った足を下ろしながら正面に振り返り
後屈立・左中段手刀受
一歩前進
後屈立・右中段手刀受
一歩前進
後屈立・左中段手刀受
一歩前進左手で相手の突きを上から押さえ
前屈立・右中段四本貫手
《気合》 左足を右に引きながら軸に180度右廻り
 
後正面へ 左手額の前に
逆半身・上段右手刀打
同位置から後正面に
右上段前蹴
正面に振り返りながら左片足で右手下段左肩の上
後屈立・卍構
左足を開きながら
前屈立・左流受・右下段貫手
左足を引き寄せ
左自然体・下段構
左足を上手へ引き右手上段から額の前に
逆半身・上段右手刀打
同位置から正面に
右上段前蹴
後正面に振り返りながら左片足で右手下段左肩の上
後屈立・卍構
左足を開きながら
前屈立・左流受・右下段貫手
左足を引き寄せ後正面に
左自然体・下段構
左足を引きながら右腰構
片足立・右腰構
下手に
左横蹴上・左裏拳打
蹴った足を上手に下ろしながら上手に
前屈立・右前猿臂
右足を引き寄せ体は正面顔を下手向
片足立・左腰構
上手に
右横蹴上・右裏拳
蹴った足を下手に下ろしながら下手に
前屈立・左前猿臂
左足を正面方向に引き右足軸に180度下手に
後屈立・左中段手刀受
下手裏正面中間45度へ一歩前進
後屈立・右中段手刀受
左足を軸に右廻り135度右(上手)側へ
後屈立・右中段手刀受
上手裏正面中間45度へ一歩前進
後屈立・左中段手刀受
下手裏正面中間45度左足を移動
逆半身・上段右手刀打
同位置から裏正面へ
右上段前蹴
下ろした右足に左足を寄せ
交叉立・右中段裏拳打
左足を下手正面の間に引き
前屈立・右中段内受
同位置で
前屈立・左中段逆突
同位置
前屈立・右中段突
左足軸に右180度廻り正面に向かい
片足立・右裏突膝構
正面へ
両手伏
後正面へ向き
後屈立・諸手下段手刀受
右足を前進
後屈立・右中段手刀受
右足を引き右廻り270度上手へ
前屈立・左中段内受
同位置で
前屈立・右中段逆突
右足を引き右廻り180度下手へ
前屈立・右中段内受
同位置で
前屈立・左中段逆突
同位置で
前屈立・右中段突
左足を下手に寄せ体下手裏正面を見て
左腰構
体下手裏正面へ
右横蹴上・右裏拳打
正面に向き直り
後屈立・左中段手刀受
一歩前進正面に
前屈立・右中段四本貫手
右手首を掴れたと仮想手を上へ捻りながら
 
右足を軸に左回り下手へ向き正面へ
騎馬立・左上段裏拳打
両足をわずかに正面側に移動させ
騎馬立・左中段鉄槌打
同位置で
騎馬立・猿臂打
同位置で裏正面に向かって
騎馬立・左腰構
同位置で裏正面に向かって
騎馬立・右下段払
右足を軸に上手向きに180度回転しながら
 
左の手と足を大きく振り上げ下ろし
 
続けて右の手と足を大きく振り上げ下ろし
騎馬立・両腕回受
上段の右手拳と下段の左手の拳を
 
腹の前で左上にて交叉上手を向いたまま
騎馬立・右落突
交叉したまま両手を上段へ
 
交叉している拳を上段で開いて平手交叉に
自然体・上段手刀十字受
上段手刀十字受まま左足移動させながら
 
右廻り270度回転後正面を向両手を胸前に
基立・十字構
後正面へ
左飛蹴
<二段蹴>  空中で右手を振り上げ
右飛蹴
着地前に
 
《気合》 後正面向きに着地
前屈立・右中段裏拳打
右手の拳を前に腰をかがめながら正面を向き
四股立・下段十字構
立ち上がりながら両手を両側に大きく開き
 
そのまま上段へ両腕を胸の前まで下ろし交叉させ
自然体・閉心
 
止め・自然体
結び立・《 礼 》